秋葉原が昔、アキバハラと呼ばれていたことを知り、新宿も未来ではニイジュクになったりするのかな、とか思ってしまった、33歳の独身男、どうも、ぴじょんです。
温故知新という言葉が好きで、古いものに萌えたりします。
そんな今回紹介するのは、名作漫画「火の鳥」です。
火の鳥とは?
漫画の神様、手塚治虫の代表作の1つで、
不死鳥「火の鳥」を中心に、人類史の黎明期から古代、現代、未来、終末へと、時代を経ても変わらない人間の醜さ、儚さ、ときに素晴らしさを伝える、人類への愛憎に満ちた物語です。
驚くべきはその製作期間。
物語の壮大さに比例するように、1954年から86年の長期間、まるでライフワークのごとく発表してきた漫画なんです。
物語は時代ごとに主人公が変わり進んでいくんですが、今回は10以上ある時代の中から、おすすめの3編を紹介したいと思います。
おすすめ1編目 未来編
物語の2編目に位置づけられる話なんですが、時系列的には最後になるんです。
終わりと始まりの物語の舞台は、人類の進歩が止まり、環境破壊により地上に住めなくなった人々が地下で暮らすという近未来。
世界各国が人工知能により政策を決定し、人類はそれの言いなりになって暮らしています。
主人公はそんな世界に疑問を持ち、飼うことを禁止されているムーピーというペットとともに亡命しようとするんですが…。
その亡命を止めたい人工知能と、亡命を受け入れようとする人工知能同士の争いが生まれ、世界が崩壊するという、AIブームの今聞くと恐ろしい未来の話。
この編のラストは、物語の一番最初になる黎明編につながっています。
他にも10編以上の話があるのに、物語の1編目と2編目がループ。
この作りが無常な輪廻転生をあらわしているとしたら、物語の始まりとしていることのスゴさを感じますね。さすが天才。
おすすめ2編目 乱世編
弁慶はもともと木こりで、恋人のおぶうとひっそりと暮らしていました。
ある事件により弁慶とおぶうの家族は殺され、おぶうは平清盛の侍女に、弁慶は源義経の仲間になります。そう、敵同士!!
歴史の流れどおり平家は落ちぶれていき、壇ノ浦の戦いの最中、弁慶とおぶうは劇的な再会を果たすんですが…。
戦争とは残酷で、おぶうは義経に惨殺されてしまいます。
歴史では、義経に忠義を尽くしていた弁慶も、火の鳥ではこの事件を機に義経を憎み、最終的に、頼朝に命を狙われた義経の死のきっかけとなります。
英雄として描かれることの多い義経ですが、ダークサイドに落ちていく様を描いた珍しい作品ですね。
おすすめ3編目 復活編
西暦2400年頃の近未来。
主人公のレオナは空飛ぶ車から墜落して死亡…、
したはずだったんですが、最新の科学技術により蘇ってしまいました。
しかし、その復活は完全ではなく、生物のような有機物を無機物に、機械のような無機物を有機物に認識してしまうという、認識障害を起こすようになってしまいました。
体は人間、心は機械になってしまい絶望するなか、レオナは工場で働くロボットに恋をします。
そのロボットと駆け落ちし、最終的に愛するロボットと1つの意識・身体に統合され、人間と機械の愛を成就させる、という物語なんです。
今後、技術が進歩すれば、死んだ人を人工的に生き返らせたり、機械が感情を持つこともあるかもしれません。
でもそうなったときの人間と機械の境界って何なのか?そんなことを考えさせられる話ですね。
手塚治虫作品のすすめ
火の鳥以外にも、ブラックジャック、アトムなど、手塚治虫は有名な作品を数多く残しています。
でも僕は、そこまで有名じゃない海のトリトンや、ムーなども、その当時の常識では思いつかないような発想をしていて、今読んでも面白いものが多くあるので、ぜひ読んでみてください☆
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