金曜の夜はだいたい酔っぱらって風呂に入れず、翌日の朝に後悔している、33歳の独身男、どうも、ぴじょんです。
食わず嫌い…。
それは食べ物だけでなく、人や物、いろんなものにあったりしますよね。
そんな今回取り上げるのは、食わず嫌い漫画の代表格「ジョジョの奇妙な冒険」です。

ジョジョの奇妙な冒険 第1部 カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/13
- メディア: Kindle版
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食わず嫌い漫画の二大巨頭
「めちゃくちゃ売れてて人気があるのに読んだことない…」って、漫画ありません?
もう何年もやっているので、
「名前は聞いたことある!」
って方がほとんどだと思いますが、僕の周りにも読んだことがないという人は結構います。
そういう人たちの共通点は、どちらの漫画でも…
「絵がちょっと…」という点。
はっきり言って食わず嫌いアンケート第1位(ぴじょん調べ)
絵のグロさでいったら、平成末期の大ヒット漫画、進撃の巨人のほうがよっぽどグロいんですが…。
ジョジョと刃牙は絵が上手すぎて、鮮血とか怪我とかがリアルに描かれてしまう、ってとこがあります。
※進撃の巨人が下手ってわけではないですよ(笑)実はうまいということをこのブログでも紹介しています!
きっとそれが見る人によってはグロいんでしょう。
でも1巻から順を追ってみていけば、その絵にも慣れてきます。
人気の秘密は練りこまれたストーリー
練りこまれているのは絵だけではなく、ストーリーの練られ方も半端じゃない。
ポイントとなるワードは「血統」と「人間賛歌」。
ジョジョは第8部まで展開されているんですが、第6部までは親子7代に渡り、吸血鬼や柱の男、殺人鬼などと闘う、誇り高きジョースター一族の物語。
なんと親子7代ということもあり、 第1部の舞台は1880年代のイギリスで、第6部は2010年代のアメリカ。
約130年の ストーリーの中には、切り裂きジャックやナチスドイツをモデルにした、ドイツ軍なんかも出てきます。
この脈々と受け継がれる正義の血統以外にも、ジョジョには「人間賛歌」という重要なテーマがあります。
この人間賛歌をどのように捉えたらいいかは諸説ありそうですが、僕の解釈では、
● 人間の強さの礼賛
● 人間の弱さの肯定
この2つに尽きるのかな、と思ってます。
まず、強さの礼賛は、まさにジョースター家の血統とその仲間の精神のあり方でしょう。
第4部のラストに、ジョセフ=ジョースターが言った、
この町の若者は「黄金の精神」を持っているという事をのォ
「正義」の輝きの中にあるという「黄金の精神」を…
というセリフ。
これにジョジョのテーマすべてが包括されているといっても過言ではありません。
人間はどんな苦境に立たされても、正義の心を持って、物事を推し進めていく強さがある。
人間の本質は強さ、ということをジョジョでは常に説き続けてくれます。
では、「人間の弱さの肯定」とは何でしょう?
なんか、人間の強さの礼賛とは真逆にあたりそうな…。
これは敵キャラの魅力につながっている部分だと思います。
はっきり言って敵キャラの中には、性根が腐ったようなやつらがたくさんいます。
この敵キャラ達に共通していることは、自分の欲望に忠実ということ。
そんな敵キャラ達は自分の欲望を満たすために、手抜きをせず、本気で行動します。
作者の荒木先生も悪役として描くというよりは、その弱さも認めながら、「こういうのも人間の本質ですよね?」と正義との対比を描いているようにみえるんです。
正義も悪も、一生懸命。
正しいことをしたいという思いも、たまに弱気に流されてしまうのも、どちらも人間の魅力で、それを描いたジョジョの奇妙な冒険。
奥が深い…。
さらにジョジョの人気を決定づけたのは、幽波紋・スタンドの存在ですが、これだけで1記事書けちゃうような内容なので、また後日。
食わず嫌いをせず読んでみてほしい
ジョジョはシリーズ累計で124巻が発売されていて、現在も連載継続中!
こち亀が100巻出た時はすごい騒ぎになりましたけど、負けず劣らずですよね。
※ジョジョは我が家の本棚にも鎮座してます
ぜひ一度読んでいただきたい!
漫画はちょっと…という方は、アニメも第5部まで出ていますので、まずはアニメから観てみてください☆
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