34歳の独身男、どうも、ぴじょんです。
今回は、ゲッサンで好評連載中の漫画、国境のエミーリャが想像以上に面白かった話をします。
この記事では、
● 国境のエミーリャのあらすじ
● 作者の池田邦彦さんの経歴など
がわかります。
ゲッサンで好評連載中 国境のエミーリャ
アニメ化された、MIX、からかい上手の高木さんなどの人気連載を抱える月刊少年サンデー、通称ゲッサン。
そのゲッサンで連載され、今密かな人気を集めている国境エミーリャをご存知でしょうか?
舞台は1962年の日本。
しかし、2年後の1964年に東京オリンピックを控えた平和な日本ではなく、第二次世界大戦で、ポツダム宣言を受託しなかった世界線の日本。
ポツダム宣言を受託しなかった日本は、ソ連と西側諸国が日本本土で壮絶な地上戦を展開し、1946年に戦争が終結。
戦後日本を、韓国・北朝鮮のように米ソで分割統治し、ベルリンのように首都東京が、壁で東西に隔てられているという設定なんです。
米国サイドである日本列島の西側を「日本国」、ソ連サイドである東側を「日本人民共和国」と呼び、今の朝鮮半島を想像していただくとイメージしやすいでしょう。
一歩間違えれば、北方領土だけでなく、北海道・東北もソ連の支配下だった可能性がある日本。
所詮漫画とは片付けにくく、日本が分割統治されていたら、ソ連側の生活や文化はこのような悲惨なものになっていただろうと、想像させてくれる作品です。
主人公は脱出請負人の杉浦エミーリャという女性
主人公の杉浦エミーリャは、上野駅改め十月革命駅のレストランでウェイターとして働いています。
が、それは表の顔で、裏の顔は、東側の日本人民共和国から、西側の日本国への脱走を手助けする脱出請負人。
協力者のハラダや、鉄道員たちの助けを受けて、東京を隔てる壁を地下道や壊れた橋、河川を使って依頼人の脱出をコーディネートするのが彼女の仕事。
元々、特殊な訓練を受けてるわけではないようなのですが、運動神経抜群、銃の扱いもお手の物のエミーリャ。
その能力を発揮して、危険を顧みず、脱出希望者のために働きます。
その原動力となっているのは、ソ連の軍人だった腹違いの亡き兄。
なぜ兄が原動力となっているのか、ネタバレになりますので、気になる人は、一巻を読んでみてください。
作者は鉄道に造詣が深い池田邦彦さん
空想の世界である国境のエミーリャですが、鉄道に関する描写はかなり現実的かつ細かいんです。
などなど。
というのも、作者は、モーニングで「カレチ」や、「グランドステーション~上野駅鉄道公安室日常~」など、鉄道漫画を多く連載した池田邦彦さんだからなんです。
池田さんは、もともとSTUDIO S’PIKEという鉄道関連のイラストや記事の執筆を行う団体の主宰。
その後、漫画を描くようになった、鉄ちゃんなんですね。
単行本の合間に、物語の設定を説明するページがあるんですが、そこでの説明も「1524ミリの広軌化が完成。」なの、鉄道関連だけはやけにマニアック。
その細かい設定も、物語の重厚さに一役買っているんだと思います。
まだ2巻しか出ていないので全然追いつけますよ
他にも、後楽園球場の地下には隠し通路があるなど、ホントかウソか分からない、考え込まれた設定が出てくる本作。
まだ2巻しか発売されていないので、これから読んでも全然追いつけちゃいます。
1話の試し読みもできますので、興味があれば、まず試し読みから始めてみてはいかがでしょうか!
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